心を楽にするために振り返る子育て

1.1.3 『甘やかせる』に関する誤解

親が子供と関わるときに「甘やかせて育ててはいけない」、「きちんと躾をしなければならない」、「わがままな人間に育ててはいけない」、「我慢を覚えさせなければならない」といったことにこだわってしまうと、親のこだわりによって作り出される『親に従うか親に反抗するか』、『わがままを通すか我慢するか』といった勝負へと子供を頻繁に引き込んでしまうようになります。

親にとっては、子供を甘やかせないために仕掛ける勝負です。

勝負に引き込まれた子供は、親に責められて辛くなって泣いてしまいますが、子供がいつまでも泣き止まないとき、親は耐えられなくなって、子供の思い通りにさせてしまいがちです。

自分が仕掛けた勝負に、自分から負けてしまうのです。

その結果、『悲しそうにしたり不機嫌になったりして、自分の感情を相手に感じさせ続ければ、相手を自分の思い通りにさせられる』と子供に学ばせてしまいます。

つまり、『1.1.2 『怒り』に関する誤解』で説明した『(3)他人を自分の思い通りにする道具としての感情』を子供に覚えさせてしまうのです。

こうして、甘やかさないことにこだわることによって、逆に、「あの人は甘やかされて育った」と言われてしまう人にしてしまいます。

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