こころの解釈(第1巻) 「心の苦しさ」の解釈
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目次:心の解釈(第1巻) 「心の苦しさ」の解釈
まえがき
各巻の概要
【第1巻の概要】「心の苦しさ」の解釈
【第2巻の概要】心理カウンセリングの解釈
【第3巻の概要】催眠状態から理解した心の解釈
第1部 「心の苦しさ」の枠組み
はじめに
1 「息苦しさ」とその対処法
1-1 息苦しさ
1-2 胸の苦しい感覚の解消について
1-3 呼吸法
2 学習によって身につけた条件反射による苦しさ
2-1 体の仕組み
2-2 条件反射と心が苦しい感覚
2-3 感覚の混乱
2-4 心
3 心のダメージを回復できないことによって滞留させてしまった苦しさ
第2部 「心の苦しさ」の対処
はじめに
1 「自分の心に問題がある」と認識し、自分を責める苦しさ
2 誰でも同じように感じる苦しさ
2-1 生じた感覚に関する基本的な考え方
2-2 生じた感覚や感情の対処法
2-3 「誰でも同じように感じる苦しさ」に対してやってしまいがちな誤った対処
2-4 「嫌な気持ちを吐き出す」ということに関する誤解
2-5 自分のことを分かってくれない人に、分かってもらおうとしてはいけない
2-6 何かをする前に心を先に回復させることの有効性
2-7 不快は快では相殺できない
3 抜け出せない思考による苦しさ
3-1 行動のサイクル
3-2 行動のサイクルが終わらない状態
4 慢性的に胸部に感じる不快感
4-1 慢性化した不快感と行動のサイクルの関係
4-2 慢性化した不快感が引き起こすこと
4-3 不快感を慢性化させる原因
5 条件反射に支配され自分の思い通りに行動できない苦しさ
5-1 行動・思考は感覚によって操られる
5-2 感情の生じるタイミング
5-3 条件反射を強化する要因
5-4 自分を守る条件反射
5-5 事前感情への反応(条件反射)の例
5-6 学習された無気力
5-7 条件反射対策
6 コントロールできない感情に振り回される苦しさ
7 コミュニケーションがうまくできずに孤立してしまう苦しさ
8 自分の気持ちが分からない苦しさ
(付録) 心理カウンセリングの活用
1 心理カウンセラーと普通の人の違い
2 心理カウンセリングのポイント
2-1 自分の感情に気付くきっかけ
2-2「自分にとっての普通」の特殊性に気付くきっかけ
2-3 悲しみの感情・苦しい気持ちを排出する練習
2-4 話したいのに話せないことに気付くきっかけ
2-5 苦しくなったときの臨時の居場所として
2-6 コミュニケーションの正常化
2-7 甘える練習
【第1巻の概要】「心の苦しさ」の解釈
正常に稼働するコンピュータでも、プログラムの品質によっては、その処理が非常に遅くなったり、異常終了したりすることがあります。
また、冷却効率が悪いために、オーバーヒートして、システムがダウンしてしまうこともあります。
このようなトラブルに陥ったとき、その解決のために、コンピュータの心臓部であるCPU(演算装置)だけを問題視することはありません。
プログラムや冷却装置などの周辺装置も点検し、全体として最適な状態になるように調整します。
心についても同じことがいえます。
「心として働くコンピュータ」の、CPUに当たるのが「脳」、プログラムに当たるのが「学習によって身につけた思考や反応」、冷却装置に当たるのが「心身が疲労したときの過ごし方」と理解できます。
誰の心でも、もともとは何の問題も抱えていないのですが、インストールされたプログラムや冷却装置などがうまく働かなくなってしまうと、コンピュータがオーバーヒートしてしまうように、心もうまく働かなくなるのです。
第1巻では、心身の全体を考えて、心の苦しさに対処するために、心の苦しさについての「客観的な解釈」と「情緒的な解釈」という2つの視点から説明します。