心を楽にするために振り返る子育て

1 親子のコミュニケーションと人生の苦しみ

子供が生まれて親になった時、「子供に幸せな人生を送らせてあげたい」と誰もが思うことでしょう。ところが、愛情を込めて育てているはずの子供が、自室に引きこもったり、親に極度に反抗するようになったり、家に居着かなくなったり、親を憎んだりするようになってしまい、幸せな人生を送っているとは、とても思えない状態に陥ってしまうことがあります。

また、親の方も、子供と関わるのが嫌になったり、虐待やネグレクト、育児放棄などに陥ってしまったりすることもあります。

「子供に幸せになって欲しい」、「子供を愛している」、「子供を愛してきた」、「子供を愛したい」という気持ちとは裏腹に、そのような状態に陥ってしまうと、訳が分からなくなってしまうと思います。

成人が抱えている心の問題は、ほとんどの場合、子供の頃の親子関係が大きく影響しています。

この『心に問題を抱えさせる親子のコミュニケーション』は、親や子供、成人の個人的な問題ではなく、実は、社会に浸透してしまっている様々な誤解によって引き起こされています。

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