心を楽にするために振り返る子育て

1.1.2 『怒り』に関する誤解

子供が怒っているとき、親や大人たちは(3)の怒り、つまり、「相手のことを考えずに、自分の思い通りにしようとしている」と解釈して、子供に怒りを我慢させようとすることがあります。

でも、(3)の怒りを覚える前は、子供が怒っているときは(2)の怒りだと考えて間違いありません。

同じような状況に遭遇しても、穏やかに対処したり怒りに任せて怒鳴り散らしたりと、その反応は人それぞれですから、怒りは個人の気質に左右されると考えてしまいます。

そこで、直ぐに怒ってしまう子供のことを『我慢できないから怒る』と考えて、怒ることを我慢できるようにさせようとしたり、生まれ持った怒りやすい性質を矯正しようとしたりしてしまいます。

一般的に、感情には喜怒哀楽というような様々なものがあると思われています。

その中で、怒りの感情が生じてしまうと、誰もがその感情の激しさに振り回されて精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまいます。

ですから、できれば生じて欲しくない感情だと思います。

でも、怒りを抑えるのは容易ではありません。

数を数えてみたり深呼吸したりしてみたところで、そんなにうまく怒りを抑えられないということは誰もが経験していると思います。

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