心を楽にするために振り返る子育て

1.1.2 『怒り』に関する誤解

子供に人の気持ちを理解できるようになって欲しいと望むのなら、子供に相手のことを考えさせようとするよりも大切なことがもう一つあります。

それは、親が自分の子供に怒りを感じたときに、子供に悪意が無い前提で解釈して、その解釈を子供に伝えることです。

子供の『良かれと思ってやった気持ち』、『やりたかったけどできなかった気持ち』、『一生懸命に頑張ったこと』、『必死に我慢したこと』、『予想とは違う結果に驚いた気持ち(辛い気持ち)』といった純粋な気持ちを汲み取って子供に伝えます。

これを親が子供に怒りを感じる度に、根気よく続けます。

そうすることによって親の怒りも収まり、また、怒りが生じ難くなっていきます。

子供たちは、親が自分にしてくれる解釈をお手本にして、自分自身のことを優しく解釈できるようになり、そして、他者のことも優しく解釈できるようになって、穏やかで思いやりのある人へと成長していくのです。

親が関わる人たちやテレビのワイドショーでやり玉に挙げられる人などにも、親がそのように解釈する姿勢を見せると、子供へ示すお手本の数を増やすことができるように思います。

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