心を楽にするために振り返る子育て

1.1.3 『甘やかせる』に関する誤解

また、子供が何かに失敗して辛い気持ちになっているとき、親が、子供の気持ちに寄り添うことなく子供に代わって子供の現実に働きかけをしてしまうと、『甘やかされて育った』と呼ばれる状態にしてしまいます。

これは、「辛くなった子供に何をしてあげたら良いかが分からない。でも何かしてあげたい」といった気持ちからやってしまうことです。

親が、子供が辛い体験をしないように一生懸命になっていると、いざ子供が辛くなってしまったときには、「だから言ったじゃない!」、「自分のしたことの責任は自分で取りなさい!」、「誰のせいでこんなことになったと思ってるの!」、「分からないのだから、黙っていなさい!」、「何もできないのだから、もう何もするんじゃありません!」などと言って責めてしまいがちになります。

また、子供が小さいときには、子供の気持ちとは関係なく、親の思いだけで子供の代わりに行動してしまいがちになります。

人は、「何かを感じ、望み、考え、行動し、体験し、何かを感じる」という自己の中で完結するサイクルを繰り返しながら生きています。

以降、このサイクルを『活動のサイクル』と記述します。

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