心を楽にするために振り返る子育て

モデルで説明する楽な心・苦しい心

02-02-02 いつまでもつらさは続き、執着が生じる

嫌な気持ちが長い時間続くため、その「感覚・感情」を引き起こした出来事の原因や、その解決策ばかりを考えるようになります(執着)。

しかし、そのようにして導き出される解決策は、一番大切な「感覚・感情」を無視しているため、本来の解決とは無関係なものになってしまう確率が高くなります。

適切な対処ができないため、時が解決してくれるのを、ただ待つしかなくなります。

しかし、そのようにしても、ほとんどの場合は、解決するのではなく、残ったままの「感覚・感情」に慣れて気づかなくなるだけです(順応)。

この残したままの「感覚・感情」によって、いつまでも過去の悪い出来事にとらわれることになるのです。

一般的に、この残ったままの「感覚・感情」と結びつく出来事や状況を、トラウマと呼んでいます。

このようなことから、少しでもつらい気持ちになってしまうと、長い間、その苦痛に耐えなければならなくなるために、つらい気持ちになることを恐れるようになってしまうのです。

余談ですが、「自分の感覚・感情は、他人に知られるべきではない」と感じているので、「感覚・感情」を隠さない人を不愉快に感じ、苦しい自分を責めてしまうように、苦しそうにしている他人にも厳しくしてしまいがちになるところがあります。

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