心を楽にするために振り返る子育て

モデルで説明する楽な心・苦しい心

06 「心が苦しい」と感じるときに陥りやすい罠

06-01 些細なことが気になる

[「感覚・感情」で器がいっぱいになる]

慢性的な苦しさを抱えていると、今の自分の「感覚・感情」が、新たに生じたものなのか、ずっと抱え込んできたものなのかを区別することが難しくなります。

[器がいっぱいで、新しい「感覚・感情」に気づけない]

その結果、自分の周りの色々なことが気になって、自分の「感覚・感情」を解消するために、それらを次々と解決したくなってしまうことがあります。

しかし、目の前の問題が解決しても、ほとんどの場合、一番解決したい「慢性化した苦しさ」の解決にはつながりません。

06-02 秘密を暴露してしまう

人には、誰かに自分を理解してもらいたいという気持ちがあります。

「慢性化した苦しさ」を抱えている人は、親密になりたい人に、自分のことを分かってもらいたいと思っても、隠してしまった感情や感覚には意識が向きません。

[苦しさを抱えた状態。何も感じていないようだが、中は「感覚・感情」でいっぱい]

当たり障りのない世間話をしていても、気持ちは楽になりませんし、満たされません。

[無理矢理作り出した気持ちと関係ない話題]

そのうちに、何を話せば良いのかが分からなくなってしまいます。

そこで、本当なら死んでも他人に知られたくない秘密を、告白してしまうことがあります。

秘密を共有することで、親密な関係を作ろうとするのです。

しかし、相手に自分の秘密を打ち明けたところで、相手との関係が親密になることはありません。

相手が自分の秘密を知ったからといって、相手を自分に縛り付けておくことはできないからです。

また、自分が「親密になれた」と感じることもありません。

秘密をたくさん告白したとしても、重大な秘密を告白したとしても、自分の「感覚・感情」を告白しなければ、分かってもらえたと感じることはありませんし、気持ちも楽になりません。

[隠していた本当の「感覚・感情」]

そして、秘密を打ち明けてしまったことを後悔することになるのです。

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