心を楽にするために振り返る子育て

モデルで説明する楽な心・苦しい心

04 「予防による守り」によって自分を守る方法

04-01 「予防による守り」の正体

[予防による守り]

「予防による守り」の正体は、自分を操作することによって、精神的なダメージから自分を守ろうとする働きです。

04-02 「感覚・感情」のコントロールから「思考・行動」のコントロールへ

「予防による守り」は、何かをしようと思ったときや、何かをしたときに、次のような働きによって自分を守ろうとします。

ダメージを受ける二次体験につながる可能性がある「感覚・感情」は抑圧し、生じないようにしたり、気づかないようにしたりします。

その結果、自分本来の自由な「感覚・感情」は奪われることになります。

不快な「感覚・感情」を生じさせる一次体験につながる可能性がある思考や行動、ダメージを受ける二次体験につながる可能性がある思考や行動を抑制します。

その結果、自分本来の自由な思考や行動は奪われることになります。

このように、自分を守るためにコントロールする範囲は、「感覚・感情」から「思考・行動」へと広がっていきます。

これらは、人に生じる不快な「感覚・感情」は、自分の自由を奪ってでも防がなければならないほど、耐え難いものだということを示しています。

しかし、前に述べたように、「感覚・感情」は自分の活動の原動力です。

多くの「感覚・感情」を抑圧して、自分の活動に取り入れずに過ごしていると、「何のために生きているのか分からない」という感覚に陥ってしまいます。

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