心を楽にするために振り返る子育て

モデルで説明する楽な心・苦しい心

05-02 幼稚な思考

幼い子供は、「予防を強化する二次体験」によってつらい気持ちにさせられたとき、二次体験以外のところに原因を探そうとするところがあります。

悪いのは一次体験

「一次体験さえなければ、二次体験によってつらくなることもなかった」と考えます。

そこで、つらさを感じる一次体験を予防することによって、二次体験によるダメージを予防するようになります。

悪いのは自分の感覚・感情

「自分に感覚・感情さえ生じなければ、二次体験によってつらくなることもなかった」と考えます。

つらくて泣いたときに、「わがままを言うな!」、「こんなことで泣くな!」などと責められ、もっとつらくなってしまった場合、本当に悪いのは、つらくて泣いている自分を責めた人です。

しかし、子供は、多くの場合、「自分がつらい気持ちになったから責められた」と解釈してしまいます。

そして、自分がつらくならなければ、二次体験によってつらい気持ちにさせられることはなかったと考えるのです。

このようなときは、自分につらさ(感覚・感情)を生じなくしようとします。

一次体験で生じたつらさ(感覚・感情)を隠すことでも、二次体験によってつらい気持ちにさせられることを防ぐことができます。

どうしても我慢できないときには、相手から自分自身を隠すことによって、自分のつらさ(感覚・感情)を隠そうとします。

これが、つらいとき、悲しいときなどに、一人きりになりたがる人の心理です。

まとめ

これらのように、子供は、幼稚な思考によって、曲解した原因を解決することや、自分の「感覚・感情」を隠すことによって、つらさを防ごうとするところがあります。

この幼稚な思考の目的は、「つらさの原因は親にある」という真実と向き合わなくても済むような結論を導き出すことにあるのです。

子供にとって、親は、絶対的な存在だということです。

以降、子供が「幼稚な思考」によって導き出した結論を、「幼稚な結論」と記述することにします。

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