モデルで説明する楽な心・苦しい心

02 「楽な心」と「苦しい心」
成人の「楽な心」と「苦しい心」について説明します。
(子供の場合は、少し異なるところがありますので、後ほど説明します。)
02-01 楽な心 : なぜ楽か?
[楽な心]

02-01-01 適切な対処がうまくなる
「大切にする性質」を活用すると、「感覚・感情」を大切にしようとすることができます。
「感覚・感情」を大切にすれば、精神的なダメージを受けても、気持ちを回復させて、楽な状態を取り戻すことができます。
その結果、「感覚・感情」を大切にできた経験、すなわち、気持ちが楽になった経験が、記憶として蓄積されていきます。
「大切にすれば、楽な気持ちに回復する」ということから、「感覚・感情」は、更に大切なものとなります。

また、実際に気持ちを楽にすることができた体験が蓄積され、「感覚・感情」への対処が上手くなっていきます。
このような流れでは、「感覚・感情が生じること」、「感覚・感情を感じること」「感覚・感情を感じていると気づくこと」に対して、「悪いこと」という意味が付け加わることはありません。
02-01-02 比較的短時間で嫌な気持ちは解消する
「感覚・感情」は、生じる都度、「大切にする性質」によって適切に対処され、昇華しているので、器にあまり残っていません。
[「感覚・感情」はあまり残っていない]

ですから、新たに「感覚・感情」が生じれば、直ぐに気づき、その背景を正しく把握することができます。
[「感覚・感情」が生じると直ぐ分かる]

その上、生じた「感覚・感情」は、身につけた適切な対処によって効率良く解消するので、嫌な気持ちから短時間で解放されます。
[「感覚・感情」は、直ぐに昇華して無くなる]

そのため、嫌な「感覚・感情」が生じても、次のようなことを、いつまでも考えることはありません。
■生じた「感覚・感情」
■生じている「感覚・感情」
■その「感覚・感情」を引き起こした出来事
■その「感覚・感情」を引き起こした人
■その原因
■その解決策
■以前の状態
つまり、嫌な気持ちから解放されているので、嫌な気持ちに関わる一切のことに、あまり執着しないのです。
また、「つらい気持ちになったとしても、短時間で解放され、直ぐに楽な気持ちになる」と知っていますから、つらい気持ちになることがあまり怖くありません。